会社への暴露をやめ、次に考えたのがまさとへの慰謝料請求。
既婚である事を隠して、独身だと嘘をついて騙して付き合った。
これは貞操権の侵害にあたるのではないか。
私はどうにかしてまさとを懲らしめたかった。
こちらは真剣に結婚を考える年齢なのに、騙されて、傷つけられて、頭がおかしくなるくらい悩み、何度も泣いた。
それなのにまさとはあっさりと逃げていき、
何事もなかったかのように消えた。
そんな事が許されるのか。
私は許せなかった。
何とかして、まさとを痛めつけたかった。
慰謝料請求なんかでは気が収まらないけど、
何かせずにはいられない。
でも
まさとが既婚者だとわかった時点でキッパリ別れていたら、こちらは100%被害者としてまさとを訴える事ができたかもしれない。
(メールや写メの証拠も持っていた)
だけど、既婚者だとわかっても私は別れなかった。
まさとの離婚を待った。
直接会う事はしなかったけど、でもその場で縁を切らなかった。
これじゃあ、私はもはや被害者とは言えないんじゃないか…。
それどころか、自分の方が奥さんから慰謝料を請求されかねない立場なのではないか…。
まさとへの憎しみと、自分の置かれた現状に、身動きが取れない状況にいました。