もしかしたらまさとがちゃんと、自分との未来に向けて動いてくれているかもしれない…
そんな淡い期待を確かに抱いていたので、何も変わっていなかった現実は、あまりにもショックでした。
流石にもう、何を言われても言い訳にしか聞こえません。
そこへ来て、追い討ちをかけるような『結婚した事がないから離婚する大変さがわかっていない』とのもっともらしい言葉。
未だ独身である事を、常にどこかでコンプレックスに感じていた自分にとって、この上ない屈辱感でした。
結婚している事がそんなに偉いのか。
一番結婚していて欲しくなかった相手に、結婚した事ない者には所詮わからないと。
あくまでも今の状態が、何もわかっていないこちらのせいだとでも言うかなように。
まさに傷口に塩を塗られる感じでしたね。
もう心はぐちゃぐちゃでした。