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無題1105






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いざ、「待つ」と言ったものの


まさとへの疑念ばかりが湧き上がり、とても前向きに信じるという感じではありませんでした。


でも、そこにまだ残る強い恋心が、それまでのまさとの甘い言動が、淡い期待となっていつまでも残り、私を混乱させていました。



詳細を聞くのが怖い。


うまく話が進んでいないと言われるのが怖い。


問い詰めて悪い方にプレッシャーを与えるのが怖い。


私はすっかり弱い立場になっていました。



まさとの方からこちらを不安にさせないように誠実に、詳細を語ってくれる事はあまりありませんでした。


そもそも嘘ついて不倫する時点で誠実な人ではないし、その後の対応もこちらに対して真摯に向き合ってないのが、今ならわかります。


でも当時はそんな現実が見えていませんでした。